女性の大学進学率は上がっている

女性の大学進学率は、年々上昇しています。平成初期には女性の進学先は短大が定番で、大学進学率は男性の半分程度に留まっていました。しかし、平成8年頃を境に、女性の進学先の割合は短大と大学で逆転し、現在では男性の進学率に近づきつつあります。にもかかわらず、まだまだ社会に出た女性がキャリアを積みにくいのも事実です。

その背景として、女性には妊娠・出産があり、キャリアを途切れやすいことが挙げられます。加えて、男性と比べて大学院への進学率が半分程度、短大や専門学校への進学率が男性と比べ高いことから、学歴を積んで社会に出るより、一歳でも若い段階で社会に出ることを重視する層が一定数いるのです。ですが、女性の大学進学率の上昇に伴って、今後は大学院への進学率の上昇も見込めるでしょう。

また、社会の風潮も変化の兆しがあります。男性の育休取得などが推奨されており、女性だけがキャリアを犠牲にする時代も終わりに向かっているのです。そして、短大や専門学校を既に卒業した女性でも、通信制大学に再入学して大学卒業を目指す選択肢もあります。過去卒業した学校の単位を卒業単位の一部に充てられる場合も多く、ゼロから履修するより短期間で卒業が見込めるのです。

有名私大で通信制コースを用意しているところも増えつつあり、キャリアの中断ではなくさらなるステップアップに活用できる時代が訪れつつあります。そういった社会の仕組みが構築されていけば、今後の女性が大学へ進学する割合は、ますます上昇することが予想されるでしょう。